対馬の爆音に関して (久々なので長文!)
以下は2020年3月のYAHOO!ニュースです。
元の記事が削除されているようです。
記録としてコピーを保存しておきます。
長崎県対馬市で鳴り響いたとされる音は何だったんでしょうか?
13日昼前、対馬市で大きな爆発音が聞こえたなど、長崎県や対馬市に対して市民からの問い合わせが相次ぎました。
原因は分かっておらず、長崎県が情報を集めています。
「大きな爆発音のような音が聞こえた」
13日午前11時半ごろ、対馬市に住む複数の市民から対馬市に情報が寄せられました。
長崎県の危機管理課によりますと、ケガ人はおらず、漁業への被害も確認されていません。
地震は観測されておらず原因は分かっていません。
一方、防衛省によりますと、5月に入って日本海や東シナ海では少なくとも8回「領空侵犯」のおそれがあるとして
自衛隊機などが対応したということです。
多くの市民が聞いたという「音」との関連は分かっておらず、長崎県や自衛隊などが情報を集めています。
以上が、記事の内容です。
実は私、しばらく対馬で仕事をすることになりまして
現地の人に折を見て聞き込みをしています。
長崎新聞の記事もいつ消されるかわからないので、コピペしておきます。
13日午前11時半ごろ、長崎県対馬市上空で原因不明の爆発音が響き、市役所に通報が相次いだ。同市によると、爆発音に伴う人的、物的被害は確認されていない。
市内全6町にある市の出先機関のうち、厳原町を除く5町の庁舎で職員が爆発音を聞いたという。対馬中部の豊玉町にある市豊玉庁舎では「ドン」と重く低い音が空から聞こえ、窓ガラスが震えたという。
航空自衛隊のレーダーサイトがある同市上対馬町の空自第19警戒隊によると、当時、空自第8航空団(福岡県築上町)のF2戦闘機2機が対馬付近を飛行していた。同隊広報は「(2機は)爆発音を発するような飛行はしていない」としている。
長崎地方気象台によると、火山噴火などで発生した空気の急激な圧力が伝わる「空振(くうしん)」という現象があるものの、当時、火山噴火は観測されていないという。
「市内全6町にある市の出先機関のうち、厳原町を除く5町の庁舎で職員が爆発音を聞いたという。」とありますが、実際には厳原町はかなり広いです。
私が聞き込みしたところ、厳原町でも場所によってははっきりと音が聞こえたそうです。
(対馬の南端の地域で聞こえたそうです。北端に住んでいる人に聞いたところ、記憶にないと言っていました。)
札幌でも場所によって聞こえたり、聞こえなかったりしたそうですので、気象などの様々な要因が絡んでいることと思います。
実際にこちらに来て実感したのですが、対馬はかなり広いです。
対馬の全域で聞こえているということですので、これは通常では考えられないほどの大きな爆音であったことが分かります。
(これだけ広い範囲ということは音の発生源はやはり上空で間違いないでしょう。)
ご存じの方も多いと思いますが、(私はあまりご存じではなかったですが)
対馬は通称「国境の島」と言われており、地政学的にも、大変重要な場所に位置しています。
地図を見ると、日本海側から外洋に出る位置にあることがわかり、日本海を通って外海に出たい近隣諸国にとっては特に重要な島であることが分かります。
現在でも島のあちこちに砲台の跡が残っており、日本国土を守る上でも重要な島であったことが分かります。
島の中心地である厳原町の町中では、迷彩服を着た自衛隊員の姿を多くみかけます。
江戸時代には遭難を装って上陸したロシア兵団が半年にわたって居座り続けたロシア軍艦対馬占領事件(別名:ポサドニック号事件)も起こっています。
詳しくはコチラ。ユーチューブに関連動画もあります。
このブログを始めた時はまだ、ロシア・ウクライナの戦争の開戦前でした。
遠い国の出来事のようにも思えますが、他人事ではないのかもしれませんね。